成城大学

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  • 2026.10.27

    【データサイエンス/社会イノベーション学部】北海道木古内町で合同フィールドワークを実施しました

2026年8月17日(月)から19日(水)までの3日間、北海道木古内町において、昨年度に続き2回目となるフィールドワークを実施しました。
今回は、データサイエンス教育研究センターの選抜学生サポーターと、社会イノベーション学部の授業「コミュニケーション・デザイン実践演習」の受講生代表が合同で参加しました。
両グループの活動は、それぞれ別の企画として本年度の「成城大学学長裁量経費『教育改革推進特別事業』」に採択されており、その支援を受けて今回の合同フィールドワークが実現しました。
学生8名、教員5名の計13名が木古内町を訪れ、地域の方々との交流や地域課題に関する調査を行うとともに、これまでに提案した施策の実現に向けた活動に取り組みました。

1.データサイエンス教育研究センターの取り組み

北海道函館市の西に位置する木古内町は、豊かな自然に恵まれた海沿いの町です。同町では、大学生等によるフィールドワークを誘致し、交流人口の拡大と地域活性化を図ることを目的として、「みらいある・きこない学園(地方体験交流事業)」※1を毎年実施しています。
データサイエンス教育研究センターは、昨年度に引き続き本年度も同事業に応募し、以下の内容で採択されました。

事業名称
地域の学びを核とした地域創生推進事業
— 子どもから大人まで誰もが学び続けられる地域づくりと移住・定住促進 —
事業目的・内容
本事業は、子どもから高齢者まで、すべての住民が学びを通じて地域とつながり、地域課題の解決や地域の魅力向上に主体的に参画できる環境づくりを目的としています。
昨年度は、地域調査や住民・行政関係者との対話を通じて、次の5つの施策を提案しました。
 1.オンライン交流授業
 2.二拠点交流ステイ
 3.語りと記憶の学校
 4.スマート農業
 5.図書館を核とした交流拠点
本年度は、これらの提案を具体化するため、地域住民、行政、大学および関係機関との連携を深め、社会実装に向けたネットワークづくりやモデル事業の試行に取り組んでいます。
また、地域の方々との対話や実践を通じて課題や改善点を明らかにし、継続的な活動へと発展させるための基盤づくりを進めます。
こうした取り組みを通じて、地域への愛着や関係人口の拡大を図り、移住・定住の促進と持続可能な地域づくりへの貢献を目指します。
以下の実施期間にて、学生5名とデータサイエンス教育研究センターの担当教員3名とが本事業に取り組んでいます
実施期間: 2026年8月~2027年1月
参加学生(データサイエンスサポーター選抜メンバー)
 ・川口 瑠萌さん(経済学部4年)
 ・藤野 来望さん(法学部4年)
 ・大川原 菫さん(文芸学部4年)
 ・佐々木 珠希さん(文芸学部3年)
 ・石川 隼士さん(経済学部2年)
担当教員
 ・稲垣 佑典 准教授
 ・大貫 祐大郎 専任講師
 ・森 由美 特任教授

2.社会イノベーション学部「コミュニケーション・デザイン実践演習」の取り組み

社会イノベーション学部の授業「コミュニケーション・デザイン実践演習」では、本年度、木古内町をテーマに、地域課題の抽出と、その解決に向けた施策の検討・実践に取り組みました。
学生たちは3つのグループに分かれ、それぞれInstagram、絵本、TikTokを活用し、木古内町の魅力を広く知ってもらうことや、町への愛着を育むことを目指した活動を行いました。
今回のフィールドワークには、授業担当教員とともに、以下の3名が受講生代表として参加しました。
参加学生(社会イノベーション学部の授業「コミュニケーション・デザイン実践演習」の受講生代表)
 ・麻里 桜子さん(社会イノベーション学部2年)
 ・柿沼 明香里さん(社会イノベーション学部2年)
 ・増田 よつ葉さん(社会イノベーション学部2年)
担当教員
 ・新垣 紀子 教授
 ・稲垣 佑典 准教授
 ・森 由美 特任教授
※授業での取り組みの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

3.合同フィールドワークの活動内容

実施日程:2026年8月17日(月)~19日(水)
参加者:教員5名、学生8名(計13名)
【1日目:8月17日(月)町長・教育長への表敬訪問と意見交換】
初日は、木古内町の鈴木町長、西山教育長を表敬訪問し、学生たちのこれまでの取り組みや今回のフィールドワークの目的について紹介しました。その後、町長・教育長をはじめ、町職員の皆様を交えた座談会を行い、木古内町の現状や地域課題、今後の取り組みなどについて、活発な意見交換を行いました。町の皆様から直接お話を伺うことで、地域への理解を深める貴重な機会となりました。

  • 鈴木慎也 町長様(後段中央)と西山敬二 教育長様(後段右端)への表敬訪問 (前段中央:新垣紀子 教授、後段左端:森由美 特任教授、後段左から2番目:稲垣佑典 准教授、後段右から3番目:大貫祐大郎 専任講師、後段右から2番目:清水佑輔 専任講師)
    鈴木慎也 町長様(後段中央)と西山敬二 教育長様(後段右端)への表敬訪問
    (前段中央:新垣紀子 教授、後段左端:森由美 特任教授、後段左から2番目:稲垣佑典 准教授、後段右から3番目:大貫祐大郎 専任講師、後段右から2番目:清水佑輔 専任講師)

  • 座談会の様子
    座談会の様子

【2日目:8月18日(火)町内視察と各グループの活動】
午前中は、郷土資料館「いかりん館」※2や、町の伝統行事「寒中みそぎ祭り」※3が執り行われる「みそぎ浜」、咸臨丸終焉の地とされる「サラキ岬」、新たな観光拠点「みそぎの丘キャンプ場」などを訪問しました。現地での見学を通じて、木古内町の歴史や文化、豊かな自然、地域の暮らしについて学び、町の魅力への理解を深めました。

午後は、町の公民館をお借りして、2つの学生グループがそれぞれの活動に取り組みました。

データサイエンス教育研究センター・選抜サポーターのグループは、昨年度に提案した地域活性化に向けた施策について、地域住民の皆様へのインタビューやアンケート調査、町職員の皆様との意見交換を通じて、実現に向けた検討を深めました。また、提案した施策の一つである「語りと記憶の学校」については、地域住民の皆様との交流を通じた取り組みを試行し、地域の方々の経験や思いに直接触れながら、今後の展開に向けた可能性を探りました。

社会イノベーション学部「コミュニケーションデザイン実践演習」のグループは、授業で取り組んできた、SNSや絵本を活用した企画の成果を町の皆様に発表しました。これらは、木古内町の魅力を広く発信し、町への関心や愛着を育むことを目指した取り組みです。町の皆様からご意見やご感想をいただき、地域の視点から企画を見つめ直す貴重な機会となりました。

郷土資料館「いかりん館」の縄文式土器と郷土展示物

  • 町職員さんによる地域農業の実態についての解説
    町職員さんによる地域農業の実態についての解説

  • みそぎ浜にて寒中みそぎ祭りの「水ごり」を体験
    みそぎ浜にて寒中みそぎ祭りの「水ごり」を体験

  • サラキ岬の見学
    サラキ岬の見学

  • 「咸臨丸とサラキ岬に夢みる会」会長による咸臨丸とサラキ岬の歴史解説
    「咸臨丸とサラキ岬に夢みる会」会長による咸臨丸とサラキ岬の歴史解説

公民館にて住民・職員の皆様との交流会:アンケート・インタビュー・対話

【3日目:8月19日(水)イングリッシュ・キャンプでの交流】
最終日は、地元の小中学生を対象とした「イングリッシュ・キャンプ」に参加しました。学生たちは、子どもたちとともに町内を散策しながら、英語を交えたさまざまな活動を通じて交流を深めました。地域の子どもたちと直接触れ合うことで、世代を超えた交流の楽しさを実感するとともに、木古内町の教育活動や地域の魅力に触れる機会となりました。

今回の3日間のフィールドワークでは、町長・教育長をはじめ、町職員や地域住民の皆様との対話、現地での調査・実践、子どもたちとの交流など、多様な活動を通じて、木古内町への理解を深めることができました。また、2つの学生グループがそれぞれの学びや専門性を生かしながら活動することで、地域課題の解決に向けた新たな視点や、今後の継続的な連携につながる貴重な経験となりました。

4.参加学生の声

今回のフィールドワークに参加した学生たちは、町の方々との交流や現地での調査・体験を通じて、木古内町の魅力や地域が抱える課題について、それぞれ新たな気づきや学びを得ました。
以下に、参加学生の感想(抜粋)を紹介します。

・町長様・教育長様との座談会にて、インターネットには載っていない熱い思いや考えの背景についてうかがうことが出来たため、大変刺激的な時間でした。なぜなら、町民が町を愛するためにどのような流れが必要になると考えられているのか、そして英語教育やデジタル教育への向き合い方について見解をうかがうことが出来たからです。

・3日間の体験は私にとって満足という言葉では表しきれないほどに素晴らしいものでした。次回以降については、反復・継続が重要な企画だと考えています。

・地域活動で木古内町を語る上で欠かせない皆様にお話を聞けたことを嬉しく思います。皆様からのアンケートを無駄にせず、報告書に活かしたいと思います。

・説明をしてくださったどの方々も本当に木古内町を大切に思ってるのだと特に感じました。自然が豊かな素敵なスポットがあることを知れてたくさんの方に伝えたいと思いました。

・是非とも継続して木古内町に関わりたい。出会った方と関係性が続くし、自身の活動についてもフィードバックを通して常に更新することで自己のスキルアップにも繋げていきたいです。

5.今後の展開

今後は、今回のフィールドワークで得られた知見や地域の方々からいただいたご意見をもとに、これまでに提案した施策の具体化と実践に向けた検討を進めていきます。

また、学生たちが地域の方々との交流を通じて学んだことを今後の活動に生かし、教育を核とした地域創生の可能性を探るとともに、木古内町と成城大学との継続的な交流・連携の発展を目指します。

なお、成城大学は2025年7月に北海道木古内町と「北海道木古内町及び成城大学との連携・協力に関する包括協定」を締結しており、地域振興、人材育成、教育・研究の発展などに向けた連携を進めています。※4
 

【参考情報】
※1) みらいある・きこない学園(地方体験交流事業):https://www.town.kikonai.hokkaido.jp/kurashi/kyoiku/miraiarugakuen.html
※2) 木古内町郷土資料館「いかりん館」:https://www.town.kikonai.hokkaido.jp/kanko/annai/kyodoshiryokan.html
※3) 寒中みそぎ祭り:https://www.town.kikonai.hokkaido.jp/tourism/midokoro/samegawajinja/
※4) 成城大学と北海道木古内町が包括的連携協定を締結:https://www.seijo.ac.jp/news/cvt4qu000000ou68-att/cvt4qu000000ou7r.pdf