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2026.02.16
河口洋行教授の論文 「病院と地域医療の効率性」(慶応義塾大学経済学部橋本明弓氏との共著、河口教授は第二著者)が月刊「統計」(日本統計協会)2月号の「特集 医療、介護産業の生産性」に掲載されました。
この論文は、医療経済学における「技術効率性」の概念と測定手法を整理し、病院や地域医療(例えばある県の医療体制)を対象とした効率性の研究結果を紹介しています。例えば、地元の公立病院が赤字に苦しんでいるとの報道が散見されますが、もし地域に欠かせない不採算な医療(例えば小児科医療)を行っている場合に、赤字は病院の経営努力の不足とは限りません。「効率性」とは採算が取れているかどうかではなく、投入した資源(例えば人員や医療機器等)に対して生み出された医療サービス(例えば治療した患者の数等)が高い水準にあるかを知る指標です。医療介護分野では価格を自由に設定できない等の多くの規制が存在するため、一般的な財(例えばスマホ)とは異なり、このような「効率性」を一つの基準として政策を検討する必要があるとされています。なお、河口教授は医療経済学が専門で、病院の効率性研究の部分を担当しています。